こんにちは!
元公務員・現役フリーランスフォトグラファーのたかちゃです!
会社に依存せず自分自身の力で、自分の好きなことで生きていく、そんなフリーランス思考が若者の中で急激に高まっている現在。
地方公務員を退職し、フリーランスフォトグラファーとして活動している僕も、多分に漏れずその中の1人です。
そんな僕ですが、日々感じている「公務員を退職して感じるメリット」は下記の通りです。
- 精神的負担が減った
- 仕事を自由に選べるようになった
- 人との出会いが増えた
僕が公務員を辞めてフリーランスになり、実際に感じるこれらのメリットについて実体験を交えまとめましたので、1つずつお話ししていきます。
この記事はこんな人にオススメ!
・公務員を辞めたい方
・フリーランスになりたい方
・フリーランスのメリットを知りたい方
本題に入る前に少し自己紹介をさせてください。
僕は北海道とある自治体の職員として働いていましたが、一度きりの人生、やりたいことにチャレンジしたい!好きなことで生きていきたい!と思い「世間では」安定と言われる公務員を退職し、現在はフリーランスフォトグラファーとして生きています。
それでは本題に入っていきましょう。
そもそもなぜ僕が公務員を辞めてフリーランスフォトグラファーになったか
僕は毎回記事で本題に入る前に少しだけ自己紹介を書いています。
そこでは、「一度きりの自分の人生、やりたいことにチャレンジしたい、自分の好きなことで生きていきたい」とし公務員を退職したと書いてます。
これは本当のことなので間違いではないのですが、綺麗な上澄みの部分だけをすくうようにして書いています笑
次からはこの上澄みの綺麗な部分から濁った部分までを、少しずつ潜るようにしてお話ししていきます。
自分の好きなこと・得意なことで生きていきたいと思ったから
まず、1番綺麗で透き通っていて、いわゆる聞こえが良い部分です。
高校生の頃から趣味で続けてきた写真ですが、そのスキルが職場に知れ渡り始め、業務のさまざまな場面で写真を撮影してきました。撮影してきたものは下記の通りです。
- 新年会等の大勢の職員が集まる際の集合写真
- 小中学校の入学式・卒業式や成人式。田植え等の体験学習
- 公式SNSに投稿する風景写真
- 関係機関との祝賀会等における首長専属カメラマン
- 観光PRやノベルティに使用する写真素材
- 管理職用名刺の台紙写真
などなど。
その中で、ありがたいことに北海道を始めとする外部の人からも写真が評価される機会が増えてくるにつれて、「もしかしたら好きなことを仕事にしていけるかも」という気持ちが芽生えました。
収入の安定よりも精神的安定が欲しかったから
次は少し濁っている部分。
世間一般のイメージでよく勘違いされがちなのは、公務員は高い給料をもらっていると言うことです。
確かに公務員の中でも国家公務員など職種によっては周りの同年代の人と比べて高い給料をもらっているかもしれませんが、市役所や町・村役場の職員(特に若手)はそうとも限りません。定年退職を迎え、退職金をもらった職員も再任用としてまた働き続けます。
と言っても確かに毎月決まった収入はありますし、ボーナスも毎年2回ある。確かに収入は安定していますね。
収入「は」。
以前、「公務員がメンタルをやられる理由」について記事にしましたが、公務員はさまざまな場面で精神を削られます。
詳しくは記事を読んでみてください。
僕はポジティブシンクでメンタルは強い方だと自覚しておりますが、さすがにこの先30年以上我慢し続けて働きている未来のイメージが持てなかったです。
シンプルに人間関係が原因
最後に僕が公務員を辞める、1番深くて暗いところにある理由をお話しします。
僕自身が誰かにイジメられていたとかではありませんが、同じ職場で働く仲間であるはずの同僚がお互いに陰で悪口を言っている場面にほぼ毎日遭遇していました。
そう言った悪しき黒い空気で充満する職場に嫌悪感を感じていたからです。(それが常態化していたので間違いなく僕も何か陰口は言われてるはずですね笑)
このことは上司や組合に、退職する理由の1つとして伝えたのですが、その際に管理職には、「確かにそうかもしれないけど、お前は誰とでもいい人間関係を築いてるなぁと思って安心して見てた」と言われました。
でも、自分自身がどうとかではなく、職場全体としてそんな環境だから辞めるとはっきり言い返したところ、反論はなかったです。
同じ仕事に向き合う者同士、支え合うのが普通じゃないの?誰かを蹴落としたところでもらえる給料は変わらないよね?公務員だし!と思うのですが、世の中そんなに甘くないってことですかね?
そんな世の中こっちから願い下げじゃあ!
少し長くなっちゃったけど、これらが僕が公務員を辞めた理由だよ。
さて次から、公務員を辞めて感じたメリットをお話ししていくね!
公務員を辞めたメリット①精神的負担が減った
1番はこれに尽きます。
上司からの嫌味、同僚の陰口、高圧的な関係機関、閉鎖的で排他的な土地柄。
また、公務員として人に見られる自覚と自治体の看板という責任を24時間背負って生きていかなければいけません。
僕は公務員を辞めてフリーランスになったことで、これらの精神的負担(ストレス)から一気に解放されました。
(もちろん1人の社会人としての自覚と責任は持ってますが)
次の日が不安で眠れない日も、朝、顔面神経痛で目が覚めることも、仕事中不意に起こる動悸も無くなりました。
本当に体が楽になって、あのまま働き続けていたら定年まで生きていたのかな?と思うほどです。
精神的負担が無くなったわけではない
ただ、確かに精神的負担は減りましたが全く無くなったわけではありません。
このまま生きていけるかな、という漠然だけど大きな不安1つが残ります。
もちろん金銭的な意味で。
でもその不安の解消方法はとても簡単で、「どう稼ぐかを考えてあとは行動するだけ」。
例えば、フォトグラファーとして生きている僕の場合、全国にたくさんいるフォトグラファーの中で、どうやったら生き残れるんだろうと考え、同じ地域にフォトグラファーはどれくらいいて、どれくらいの料金設定なのかを調べました。
そこから、一般的な出張撮影の料金よりも安く価格を設定したり、インスタ投稿許可や撮影回数に応じての割引をしたり、お友達紹介特典を作ったりさまざまなことを考え実践して今を生きています。
公務員はたくさんとは言えないけど安定した給料がもらえる。でも公務員ならではの責任感や重圧から、精神的に安定してるかと言われると…
公務員を辞めたメリット②仕事を自由に選べるようになった
フリーランスですから、当たり前と言っては当たり前のことなのですが、公務員時代は全くその逆でした。
地方公務員の僕が担当する仕事を決めるのは、そのマチのトップ2の2人と管理職。
異動の1週間前に全く畑違いの部署へ異動することが伝えられます。
異動についての記事はこちら
元々僕が公務員を志望した理由は「自分が撮った写真でそのマチを盛り上げたいから」という理由がありました。
先ほども書いた通りさまざまな場面で写真を撮ってきて、希望叶ってるじゃないか!と思われるかもしれませんが、実はこれらの多くは全く別の部署からの依頼であり、本来の自分の業務ではありません。
本来の自分が任せられた業務の合間や時間外を使って他の課からの撮影業務をこなす、二刀流で働いていました。
そんな中起こった出来事を2つお話しします。
【公務員時代】ようやく観光の部署に配属されたと思いきや…
いつも突然やってくる異動のお知らせ。
次年度の異動先は念願の観光担当がある課でした。
ようやく本格的にマチの観光に自分の力を生かすことができる!配属されるのが遅いよ!
ついに公務員になって本当にしたかった仕事ができる!と珍しく次の異動先に心を弾ませていました。
しかし結果は、観光担当とは同じ課でも隣の係、山林の管理や有害鳥獣駆除を担当している係に配属されました。
この担当は週5日勤務のうち4〜5日は外に出て、山(と言っても登山道はなく両手両足を使わないと登れない急斜面)に登ったり、クマやシカなどの有害鳥獣の駆除を担当している係です。ちなみに夏場は土日もクマ駆除で出勤してました。
有害鳥獣駆除についての記事はこちら
これまで散々机でパソコンと電卓を叩いて仕事してきてそもそも運動は得意ではないですし、日頃から動物たちの可愛い姿を撮影していることも多く、そんな動物たちを駆除する担当なんて、正直言ってこの人員配置は腑に落ちなかったです。
なぜなら、僕がそれらを苦手だとわかっていながら決定された人員配置だったからです。
それでも、自分の成長のため、仕事は仕事。と割り切って精神を削りながら業務をしていました。
辞めることを課長に伝えた際、「成長して欲しかった」「今から観光の部署に異動することもできる」とテイの良いことを言われましたが、適材適所の言葉の意味を問いたくなりました。
【公務員時代】辞めるきっかけの1つとなった言葉
そんな環境の中でも、他の課からの撮影依頼は止まりません。
ある日、別の課から移住定住を促進するためのポスターを作るのに、星空を撮ってきて欲しいと依頼がありました。
もちろん、お互いの課長に話は通っています。
準備も終えて課長にも行ってきますと伝え、最後に担当課にもこれから行ってくる旨伝えてから行こう。と担当課へ。
「それじゃ、依頼されてた写真これから撮ってきますね!」
「おう、頼むなー!ごめんな忙しいのにー!」なんて言葉は返ってこず、「写真なんていいから自分の仕事しろよ」でした。
ん?自分に言ったのか?
まさか依頼元である課の職員からそんな言葉が返ってくるとは予想もせず、一瞬動けなくなりました。
「本来であればあなたの担当の業務ですよね?自分が断ったら困るのあなたの課ですよね?星空撮影って何時までかかると思ってるんですか?頼むの一言も言えないんですか?」
なんて、言い返すこともできず、ただ「はい」とだけしか返すことができなかったです。
そんな心無い言葉を投げてきたのは自分より20歳も歳の離れた係長クラスの職員だったから。
その時に、
この環境に居続けるのは精神的にマズい。ただでさえ少ない職員の中で陰口が飛び交っている状況に加え、こんなヤバいやつがいたなんてっ‼︎
と思い、ずっとぼんやりと頭の中にあった、フリーランスフォトグラファーとして独立することを決め、この一件から1ヶ月後には退職届を出していました。
フリーランスになってから
公務員を退職後、念願のフリーランスフォトグラファーに。
もちろん自分の好きな写真を仕事にしているので、幸せです。
また、公務員のように副業禁止という縛りはないので、写真を撮る仕事だけでなく、自分の興味のあることを仕事にすることが出来ています。ブログもそのうちの1つです。
なりたくてなった公務員ではありますが、これまで仕事を選ぶことのできなかった自分にとって、このフリーランスの働き方は合ってるなと感じています。
もちろんフリーランスになったからと言って、完全に仕事(ご依頼主様)を選ぶことは出来ないですし少しの不自由はあります。
それでも好きなことや興味のあることを自分で決めて働くことが出来ているので、精神的にもモチベーション的にも良い状態で働くことが出来ています。
公務員を辞めたメリット③人との出会いが増えた
最後にお話しするメリットは人との出会いが増えたということです。
これはオンラインオフライン関係なく、です。
公務員時代にも異動のたびに新しい人と良い意味でも悪い意味でも出会いはありました。
でも、フリーランスになってからの方が圧倒的に良い出会いが増えて、とても良い刺激をもらっています。
その出会いは撮影を依頼してくださるお客様だけではなく、同じ地域で活動するフォトグラファー、業種は違えど同じフリーランスの仲間、自分と同年代の経営者の方、Twitterで出会った楽しくて頼もしいブログ仲間など、本当にいろんな出会いがありました。
独立したばかりの人を狙う、○ルチ商法まがいなことに誘ってくる人もいるので要注意!!
今では、異業種のフリーランスの仲間とコラボして、何か面白いことが出来ないかと打ち合わせをしているところです。
公務員時代は、何か企画を提案しても、「予算がない」「そんなことやったことがない」「本当に成功するのか」と、前例踏襲という名の鎧でガチガチに身を固めているけど公務員気質は丸出しっていう人たちによって、揉まれることなく立ち消えになっていくアイディアたち。
どうせ提案しても潰されるんでしょという若手職員の士気の低下。まさに悪循環でした。
先ほどもお話しした通り、今ではフリーランスとして独立したといえど、誰かと共同で働くこともあります。
同じ志を持った、一緒に働きたいと思った自分の好きな人たちです。
そんな人たちとこんな楽しいことを企画できるなんて公務員時代には絶対にできなかったと断言できます。
出会いだけでなく再会も増えた
新しい出会いだけでなく、実は再会も増えました。
インスタで「公務員辞めてフリーランスでカメラマンやります!」とお知らせしてから、学生時代の友達や保育園時代の友達、公務員時代に知り合った別のマチで働く同期や先輩後輩などが見つけてくれるようになりました。
嬉しいことに、みんな家族写真の依頼をしてくれたり、集客のお手伝いをしてくれたりと、僕を助けてくれます。
本当にありがとう!見ている人はいないだろうけど言わせてもらいます笑
フリーランスになってから人との出会いが増えて自分の世界が一気に広がった気がするよ!
公務員を退職して感じたメリット〜まとめ〜
ここまで、なぜ僕が公務員を辞めたのかを含め、公務員を退職して感じたメリットをお話ししてきました。
ただ、誰しもが同じメリットを感じるかは分かりませんし、それは違うよと公務員の実態について反対の意見を持っている人もいるかもしれません。あくまで僕個人が体験したこと感じたことですのであしからず。
まとめます。
◯公務員を退職して感じたメリット
- 精神的負担が無くなった
- 仕事を自由に選べるようになった
- 人との出会いが増えた
そしてもう1つ。
僕は地方公務員を経験してフリーランスになってから自分の人生のテーマを決めました。
自分を大切にするために自分の好きな人たちと自分の好きなことを仕事にして生きていく。
です。
とても自分勝手で独りよがりな人生のテーマかもしれません。
でも、
【自分すら大切にできない人は他の人を大切にできない】ですし、
【自分の好きな人と仕事をするためには誰かに好きになってもらないといけない】、
【自分の好きなことを仕事にしていくためにはスキルを磨かなくてはいけない】と考えています。
このマインドセットを持てたことも、公務員を退職してフリーランスになったことのメリットなのかもしれないですね。
以上、公務員を退職して感じたメリット3選でした!ばいちゃ!
コメント