【北海道・後志】冬の寿都町で、自然の厳しさと、人の暖かさに触れてきた【寿都町の歴史やグルメについても解説】

こんちゃ!元公務員現役フリーランスフォトグラファーのたかちゃです。今回も(一財)日本原子力文化財団さまよりお話をいただき、冬の寿都町を取材してきました!今回は寿都町の魅力を、宿泊したペンションのオーナーご夫婦から色々なお話を伺いながら取材してきました!

この記事で分かること
  • 寿都町の歴史が分かる!
  • 寿都町の風土が分かる!
  • 寿都町の特産品やグルメが分かる!

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目次

寿都町の概要と歴史について

まずはじめに寿都町の概要と歴史を紹介します。

寿都町の概要

寿都町は北海道後志地方の南西部に位置する、人口約2600人(令和6年2月現在)の町です。日本海に面しており、函館と小樽を結ぶ海岸線のほぼ中央に位置しています。寿都の弓状に伸びた海岸線はおよそ32kmで、黒松内町・蘭越町・島牧村と隣接していることも特徴です。特産品は日本海に面していることから牡蠣やウニ、ホッケやシラスなどの海産物が有名です。

寿都町の歴史

先ほども紹介したように、寿都町は日本海に面していることから、海からの豊かな資源の恩恵をうけて発展してきた港町です。町を流れる朱太川の周辺からは縄文時代の土器や、アイヌ人が暮らしていた形跡が発見されるなど、古代から人々が寿都町で、生活を営んでいました。

寿都町の開基は江戸時代の1669年まで遡ります。1600年当初から和人が寿都の土地に集まり集落を形成。ニシンやサケなどの海産物と、アイヌ人が求める日用品が交換される交易の土地になりました。1604年の記録では、松前藩の商場として「スッッ」や「イソヤ」など、寿都町の地名が記されています。

ニシン漁で町が栄え発展していき、現在もカクジュウ佐藤家や鰊御殿など、歴史的建築物が現存しており、寿都町の歴史と伝統に触れることができます

寿都町の風土について〜寿都町は風が強い〜

ここでは寿都町の風土を紹介していきます。特徴に挙げられるのは、風が強いということ。寿都町では1年のうち半分以上の日で平均風速6km以上の風が吹いています。ニシン漁で栄えた寿都町ですが、実はこの強風が町内の漁師さんの悩みの種でもありました。

しかし、現在ではこの強風を逆手にとり、町で風力発電所を設置し、その売電収益を町の活性化に有効活用しており、水道料金の値下げや通学費補助などの「まちづくり」、水産資源の保護や活性化などの「海づくり」、植林や植樹活動などの「山づくり」に活用されています。

また、風力発電所を所有している自治体は全国的にとても珍しく、新たな町の事業モデルとしても活躍を見せています。

寿都町の特産品やグルメについて

ここからは、町が栄えるきっかけとなった海産物はもちろん、最近では新しい特産品の開発が進んでいる寿都町の特産品やグルメを紹介していきます。

寿都町といえばやっぱり海産物!

先ほども紹介したように、寿都町は日本海に面しているため、海産物が豊富にとれます。

中でも、身が綺麗に透き通ったシラスは寿都町の特産品の1つ。漁は4〜5月の春の期間に行われ、春の訪れを感じさせる魚として町内ではシラスを使った料理を提供するお店も多く存在します。

今回の取材は冬の取材だったため、シラスを使った料理を提供しているお店には伺えませんでしたが、道の駅「みなとま〜れ寿都」で釜揚げシラスを買うことができました。この釜揚げシラスも唯一残っていたもので、店員さんにお話を聞くと、やはりこれからがシラス漁の最盛期とのこと。春にまた遊びに来てください!と元気に声をかけてくださいました!

この日のお昼ご飯は、こちらの道の駅でいただきました。注文したのは寿都町の新ご当地グルメとして登場した「寿都ホッケ飯」。甘辛いタレが染み込んだホッケにご飯が進む進む…。ホッケも身が厚くてふわふわ。これは3杯はいける…!他にも鰊蕎麦や岩のりうどんなど、寿都ならではのメニューが用意されており、全てのメニューを食べようと思うと何度も通わなければならなそうなほど。リピート必至です!

寿都町の新しい特産品はバジル!

かつてはニシン漁で栄え、現在は「育てる漁業」としてホタテや牡蠣などの養殖にも力を入れている寿都ですが、寿都町の特産品は海産物だけではありません。

新たな農業スタイルから、特産品の開発と雇用を生み出すプロジェクトとして、バジルの水耕栽培が2021年よりスタート。漁業の町として栄えてきた寿都町ですが、「風のバジル」としてブランド化しています。現在、寿都町内の飲食店や加工会社では、この「風のバジル」を使用した商品が日々開発、提供されています。

特に、シラスやウニなどの海産物と組み合わせたジェノベーゼやピザなど、元から寿都町の特産品であった海産物とコラボレーションさせることで、寿都町のグルメとしての価値を向上させていると感じました。

この「風のバジル」は道の駅でも購入することができます。すでにジェノベーゼソースに加工されているものや採ったそのまま、生のバジルなど、さまざまな用途に応じて購入することができるのも嬉しいポイントです。

これから、どんなバジルを使った商品が開発されるのか楽しみですね。

寿都町のペンションで人の温かさに触れる

今回の取材は寿都町のペンション「メロー」を拠点として行いました。気さくなご夫婦が経営されているペンションで、実はこの記事で紹介していることも、オーナーご夫婦からお聞きした情報がたくさん含まれています!

チェックイン手続きを終えての第一声に驚いた。

「寒かったでしょ!お風呂もうすぐで準備できますからね〜!」が第一声でした。自分自身、ペンションに宿泊するのが初めての経験だったので、ペンションってこういう場所なのか!と衝撃を受けながら、荷解きしてお風呂をいただきました。自分の家でもないし、温泉でもないお風呂は不思議な感覚でしたが、気持ちいい温度のお湯とオーナーご夫婦の優しいお気遣いに、身も心も温まった時間でした。

夕食は寿都町の海の幸を!

その日の朝に市場で仕入れてきてくれた新鮮な海産物がたくさんの夕食でした。身の厚いカレイの煮付け、ホウボウとソイの刺身、パリパリ食感が楽しい数の子、特産品のシラスの佃煮、地元漁師さんからのお裾分けでいただいたウニ、手作り野菜で作った肉じゃが、ごま油香る春雨サラダ、白子のお味噌汁と、品数もさることながらもれなく全ての料理が美味しかったです

これほど身の厚いカレイは初めて食べましたし、市場で1匹しかあがらなかったというホウボウも、初めて食べました。

夕食はオーナーご夫婦から寿都町のことについて色々と教えてもらいながら、楽しい時間を過ごすことができました。寿都町の話以外では、プロ野球の話も盛り上がりました。旦那様が日本ハムファイターズ後援会の寿都町代表として活動されているということで、今話題の新球場であるエスコンフィールドのなかなかみることのできない写真を見せて下さったりと、日ハムファンなら誰しもがテンションが上がる楽しい夜でした。

朝食は手作りふわふわパン!

朝はパンが焼けるいい香りで起床しました。メニューはパンの他、オムレツとソーセージ、バターのいい香りをまとったコーン、シャキシャキのサラダ。イチゴとハスカップ、ルバーブのジャムが用意されていました。イチゴとハスカップのジャムは食べたことがありましたが、ルバーブのジャムは初めて食べました。というよりも、ルバーブという存在を初めて知った瞬間でもありました。

話を聞くと、ルバーブは欧米では食卓に欠かせない存在のハーブの1種だそう。繊維質やビタミンC、カルシウムが豊富で、肌の調子も整えてくれるとのことでした。このルバーブもオーナーご夫婦の自家栽培。味はスッキリとした酸味が朝にピッタリでした。

食後はコーヒーをいただきながらオーナーご夫婦と朝ドラを観てまったり。とても居心地が良いペンションで、宿泊せずともランチタイムはお食事もいただけるとのことでしたので、今度寿都町を訪れた際はぜひまたお邪魔したいと思いました!

寿都町の絶景はやはり風車と日本海!

寿都町の景色といえば、やはり大きい風車と、広い日本海と言えるでしょう。ペンション「メロー」のオーナーご夫婦に教えていただいた絶景スポットにはぜひとも行きたいところでした。

取材をした2日間、運悪く後志地方には大雪警報が発令中。ペンションのオーナーご夫婦のススメもあり、寿都町の絶景はまた次の機会に持ち越すことに…

吹雪と地吹雪で、常にホワイトアウト。風が強いという寿都町の特徴を身をもって感じられました。

この理由から、今回の取材ではその町の絶景を写真に収めることができませんでした。時間を見つけて寿都町を訪れた際は、記事を更新して寿都町の絶景を追加したいと思います!

まとめ

今回は天候の関係で、写真を撮影することができませんでした。

次回はシラス漁が解禁される春以降に訪れて、シラス丼と絶景を楽しみたいです!

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